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●○排泄処分場○●
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↓・up・↓08.06.09
冬に咲く花
上手く道を歩く方法が分からなくて
とぎれた糸の先に希望が見えなくて
空洞になった私のカラダは
あの日泥にまみれる事を望んだ
痛みの中にしか息してる事を
確かめる術が無かったとしたら
それを間違いとゆうこと
誰が出来るとゆうの?
光は眩しくて遠すぎるから
きれいなものには触れちゃいけないんだって
壊したく無いから 汚したく無いからって
塞いだんです その行き先を
でも本当に守りたかったのは…
本当に壊したく無かったのは…
私は私を守りたかったんだ
壊れる前に壊して無くして
塗りつぶしてしまわないと
壊れてしまうのが怖かったんです
だから先回りして 壊して
落とされる前に 落として
でも本当にゆきたい場所はそこじゃない
本当はただ糸を結ぶ術を歩く術を
知りたかっただけ…
だからもう守る事はやめて
届かなくても届きたいよ
辿り着かなくてもかまわないから
歩いてみたいよ この足で
もう重たい靴は脱ぎ捨てて
光を望んでいけないことなんて
ありはしないの
咲いてはならない花など
ありはしないの
そのままの形と色で
どの花も咲いていたんだ
笑っていたんだ
生まれた時
ちゃんとそこで息してたんだ
育ててしまった不安の種を
一度洗い流して
思い出してみたいよ
光を最初に見た時の事
冬に咲いたってかまわないから
感情の芽
その感情は
きっと名前すらもたない
その感覚には
きっと意味なんてないの
逆さまに覗いたって
種も仕掛けも見えやしないわ
四角い頭の
大きくなったあたしは
いつも意味を見つけたがる
そんなものどこを探したって
見つかりはしないよ…
そうそれは音も無く弾け飛んだ
迷い込んだ 迷路の途中で
とくべつ答えなんていらなかった
とくべつ理由なんていらなかった
ただそこに居たかった
ただ暖かいものを信じたかった
それだけが答えだったあの頃
いつから擦り切れてしまったのだろう
この靴は
いらない物ばかり拾い集めて
動けなくなったカラダは
お飾りはずせば悲しい程に空っぽで
大好きだったあの娘の顔も忘れてしまう程に
遠ざかってしまった
辿り着きたい場所はそこじゃないのに
つくった箱から抜けだせないんだ
ここにはもう何も無いのに
今の現在地点を抜け出さなくちゃ
もう一度思い出すんだ
最初の最初に描いた夢と
最初の最初に抱いた想いを
忘れないで遊んで
忘れないで歩いて
道の外でも 冬の海でも
花は必ず咲くって
そう思うから
↓・up・↓08.05.13
心中再生
真っ赤な真っ赤な木の実が甘い香りを漂わせ
小さな小さな木の芽が色付いてゆく春に
一つ二つ…見失った
木の実が落下してすり潰れた日
その実を踏んでしまったのは
厚さのましたこの靴で
ガラスの破片を踏まぬように
守ろうと仕立てたこの靴が
リアルな土の感触を
遠ざけてしまっていたのです
左右不対象のいびつな形した木の実や
剥がせど剥がせど実の無い果実を
一つ二つ…数えてゆっくり噛みしめた
味わえる事の喜びを
忘れてしまったのは
全部きちんと呑み込もうとしたこの舌で
苦さを噛みしめるとゆうことを
不味いを吐き出す感覚を
殺そうとした日から
全て飲み込めなくなってしまったんだ
美味しそうなふりしても最後には
結局全部吐き出してしまった
大切なものまで全て
味が分からなくなってしまったんだ
汚いものに目を塞いで
空想と手を繋いだ日
入口に鍵をかけてしまったのは
現実から「私」を守ろうとしたこの手で
同じ考えが頭を廻る
「私は誰なのか」「あなたは誰なのか」
「ここは何処なのか」
「見えない」「真っ暗で」
「なにも」
「人間の呼吸が見えないのです」
出口の無い森に迷い込んだ
小鳥は飛ぶ事を忘れてしまって
真っ白い翼を折ってしまったのは
きっと自分自身で
そこで「私」は成長を拒んだ
忘れないでいて
飛べる翼があるとゆうこと
忘れないでいて
歩ける足があるとゆうこと
否重力服従歌
林檎が重力に従いすり潰れた日
鈍い音の後で育てた筈の知識や知恵が
すべて意味を無くしてしまったんだ
形の変わってゆく正しさとゆう幻想に
飼いならされた良い子の僕は
今日の苦さを噛みしめて
まだ見ぬ明日の為に
生きて来たというのに
私の好きなあの色は
顔の見えない誰かの為に
死んでいったとゆうのか
何も知らないふりして
何も見えないふりして
意識が遠く溶けていった日
この心に覆いかぶさる
世界の膜を打ち破る為の
爪をどうか折ってしまわないで
いつまで小さな箱の中
上手な歩行の術を習って
呼吸を殺して生きてゆくの?
リアル
満ち足りている筈のこの国で
今心が乾いて水を欲しています
欲しいものだって
ボタン一つで手に入る時代さ
そうやってどんどん空洞になってゆく僕の
現実からいつからか
リアルさが抜け落ちてしまったんだ
表面的な言葉に操られ
内側を見ようとしなかった僕は
せっかく出会ったあたたかなものと
すれ違ってしまった
自分を守ることに必死だったから
重なりあわぬまま
通り過ぎてしまったんだ
守るものなんてなにもなかったのに
あたたかなものに触れた時
懐かしい匂いの
好きな温度を思い出すと
のどの奥があつくなる
感情が熱をもってこぼれ落ちてとまらなくなって
意味なんて無いそれは理屈じゃなくて確かに
こころが生き返る瞬間は
様々な形した花が
そのままの色して生きてゆける世界
今忘れないようにここに記しておこう
すれ違い様名前も分からない
泥に塗れた花を笑ったりしないで
いびつで不器用な方法しか分からないけれど
伝えようともがいてる
荒削りでもやめてしまいたくは無いのです
思い出して
好きな色や大切なもの
感情浄化作用
あの日カーテンをあけて
眺めた外の世界は薄暗く
雨降りの空は冷たく
濁った水たまりには
歪んだ大人の顔が
愛想笑いを浮かべていました
鎧で身を固めた人間たちが
甘いお菓子を片手にこう言うんだ
いつまでも聞き分けの良いいい子でいなさいと
テープで口をふさいで目隠しを
目に見ないで歩く方法を
教科書に書きつらねて
頷く方法を教えてくれました
このままでは脳みそに
洗脳とゆうなのカプセルを
埋め込まれてしまう
そう察知した娘は
そっと誰にも気づかれないように
ごく自然にけれど確実に
扉に鍵をかけたんだ
いつしか開けるための
鍵をなくしてしまうだなんて
思ってはいなかったから
すぐに戻れるのだと思っていたんだ
自分の首に手をあてて強く握りしめた
それが自己否定の始まりだったの
靴の無い娘はとげだらけの花の上を
血まみれで歩いてたけれど
傷だらけの足は暖かく
けして温度を失ってはいませんでした
この足で歩くとゆう強い意思が
足跡から芽をはやし花を咲かせたのです
目隠しを持たない娘の眼は涙に濡れ
分厚く塗られた化粧をはがした
汚いガラクタだらけの街で
わざと焦点をずらして
見えないふりして歩いて
装飾品ばかりがふえていった
娘の足取りは重く出口は少しも見えなくて
一人途方にくれていた
誰かのために咲くのではなくて
内から生まれる色は
まだ死んでなんかいないから
にじみ出て溢れ出てしまう色を待つんだ
昔に塗った人工塗料が剥がれて
かすれてしまっても
ただ溢れ出る色を待っていよう
花が色づきいつか
自分と自分が出会えますように
すれ違いざま昨日の物語すら分からない
人間の芽をむやみに殺したりしないで
まだ見ぬ明日の種を
どうして潰す事が出来るとゆうの?
潰さないでゆっくり
過去のあたしが教えてくれたこと
あたしの好きな音と匂いと色とを
今のあたしが忘れていたものは
一つ一つを大切に育てる気持ちで
風のおとに耳をすませば
あたしはあたしにもどってゆける
上手な嘘で塗り固めなくても
最初の姿へ戻るだけ
消えてしまったりはしないから
ぶかぶかの靴はなくても
歩いてゆくことできるよね
吸い込んだ息を吐き出す方法が
分からなくなって
そうやって息を殺さなくても
見える世界は…
↓・up・↓08.01.05
表面理論
頭で考えて筋の通った正論を片手に
戦いの場所へと向かった
それはとても合理的で
一見筋の通った理論かのようだ
けれど過去をなぞったり
道徳をなぞったり
正しさについて考えた頭は
心の模様を無視したまま
自分の世界だけで
理屈ばかりを育ててしまった
ここはとても息が苦しいだけの
正論の世界
けれど無視のできない感情は
やがて吐き気となり
違うとゆうこと示すから
手を羽ばたかせ
頭を飛ばしてみれども
私の足はもうじき
地面の底へと埋まってしまいそうです
それはけして理屈ではなくて
現実としてのリアルな現象
足の重さや心の軽さを
もっと無視してしまわないで
頭で考えて分からない答えが
そこにはありました
頭が欲するその場所からはもう
色が抜け落ちてしまったんだ
戦いの武器はもう錆び付いてしまって
いいえ最初から武器なんて
持ってはいなかったのだけれど
武器を捨てて戦いをやめた後も
戦っていないふりの戦いを
わざと負けてみせる戦いを
いらない事と知りながらも
続けていました
違う価値観の世界から解放されずに
私自身留まったままで
動けなかったんだ
大切なものに目を閉じたままで
どうか感情が乾いてしまわぬうちに
行き先の分からぬ旅に出てみたいのです
方角が分からぬ海に船をうかべて
ただ感覚がおもむく方向へと
船を進めてみたいのです
波の流れに逆らうでもなく
自分の時間で艪を漕いで
温度のわすれもの
冷えた指先にふいに触れた指先が
ただ暖かいと思った
そのことを
いつからか私は忘れてしまって
重なり合う二つの影を
汚れたものとして目を塞いだ
欲に塗れたニンゲンの
混ざり合わない嘘と嘘
解けたままの糸と糸
重なり合わない意識と意識
空っぽのお口は無様に唾液を垂れ流し
お腹は少しも満たされないけれど
嘘に塗れた甘いお菓子を
食す方法なんて分からない
どこかに入口を探せども
どこにも入口が見つからないのです
ゆっくり流れる時の中で
動いた感情があったこと
景色が変わってゆくたびに
動いた心があったこと
一つ一つの変化の中で
それはたしかに揺れていたんだ
目隠しのない世界
裸足で踊った丘の上
そこには入口がありました
違う形の違う色した者同士が
殺し合わないで済む世界
そこに生まれたマーブル模様を
どうしたら汚いなんていう事が出来ましょう?
そこに生まれた新たな色は
たとえ未完成な形をしていても
いびつな形さえ愛おしく思えるだろう
この固まった四角い頭の一つくらい
容易く飛ばしてやれるくらいの
水と油の化学反応を
確かにこの目で見たのです
砂漠に湧いた幻想の水を
それがたとえいつか消えてしまう
蜃気楼だと知っていても
信じてみたいと言った
その事を人々は笑ったけれど
私はすごく美しいと思った
それは砂漠の蜃気楼で
本当に咲いた花のお話…
さがしもの
「ただいま」扉を開けると
散らかった小部屋に雨もれの雫
染み付いたシーツの染みが
なんだかとても懐かしい匂い
私は道の途中で
空っぽの鞄に気がついて
住み慣れたこの部屋まで
忘れ物を取りに帰ってきたのだけれど
この部屋にはもうそんなものはないようで
これも違うあれも違うって
捨てていったら
とうとうこの部屋も
空っぽになってしまったんだ
忘れ物はどこにある?
壊したものを組み立てる
部品がどこにもみつからないんだ
落とし物はどこにある?
汚したものを洗い流す
お水がどこにも見つからないんだ
昨日を探してみても
一昨日を探してみても
どこにもそれは見つからなくて
それじゃあきっともっともっと遠い昔
ずっとずっと前かもしれないって
過去を探してみるのだけれど
いつを探してみても
やっぱりどこにも見つからないのです
そのうちまた朝を迎えて
私は空っぽの鞄を手に
昨日を上手に片付けきれぬままに
また違う今日が始まってしまうのです
捨てる事のできない
昔の記憶が錆び付いて
古くなって動かなくなった歯車が
重たくなってしまったなら
剥がしてもっと
塗り重ねられた沢山の嘘を
解いてもっと
絡まった糸を捨てて
たとえ透明になってしまっても
奏でるなら内から生まれる音がいい
「おはよう」夢から覚めた朝
カーテンを開けると雨降りの空
私の鞄は空っぽのままだけど
行ける所までこの体一つで歩いてみるんだ
立ち止まっても構わないから
見つからなかったもの
いつか見つけることが出来るように
歩いてゆきます
雨降りの空の下で
↓・up・↓07.11.28
白い旗の先
「軌道修正」それは元いた場所へと戻る事ではなくて
道の外でもちゃんと私の足で歩くとゆうこと
「味覚の復元」それは美味しいものを欲すると同時に
不味いものをちゃんと素直に吐き出すとゆうこと
混ざりあわないことを当然として
黒は白を知ることを諦めて
白も黒を知ろうとはしなかった
だから狭い容器の中互いに警戒の糸を切れずに
塞ぎ込んで目を開けずに
結局分かりあえないままだ
はぐれた道の途中で昔見た風景と重なる景色を見た
けして近づくことはないけれど
今はそんなに拒否もしなくて
それはただ戦うことに疲れただけの事なのか
白い旗の先はしっかりあの頃の血で染まり
いつか花は咲くなんて甘い言葉は
あの頃の私は笑うかもしれないけれど
今雨は小降りになってひとまずやんだようです
明日には必ず朝はやってきて
この薄暗い部屋を照らすけど
私の足は歩き始めても
意識は昨日に置き去りのままで
まだそこにはゆけないのです
それでもいつか白い旗を染めた赤い血は洗い流され
花が咲くこと願っています
廻る回る
嘘つきな唇が真っ赤な言葉を吐きました
混ざりあわないスープの中
浮いた油は混ざらなくても生きてゆけるから
あたしはひとりで歩けるのだと
強いふりして折れそうな枝にすら
あたしは寄り掛かってた
自分の穴ぼこ見ないふりして
鏡をたたんでしまったの
空気一つなければ生きてゆけないくせに
何もいらないようなふりして
引っ掻いて傷口作っては息してることたしかめて
縫い合わせた瞼はどうして
きれいな景色を忘れてしまったの?
昔たしかに見た筈の
大事な温度や季節や夢や悲しみは
どこで姿消してしまったんだろう?
縫い閉じられた絵本の中で
今あの娘は泣いているって
雨に濡れて滲んだインクが
いつまでたっても乾かないのです
雨はとっくにやんでいるのに
少しも乾いてはくれないのです
もう一度縫い合わせた糸の先をほどいて
汚れて破けたページの先に
新しい色を塗ってみたいのです
もう一度擦り切れてしまった靴を脱いで
裸足で土を踏み締めてみたいのです
けれど記憶は繰り返し
冬がくれば秋を忘れて
春がくればまた冬を忘れてしまうのだろう
何度でも積んで崩して
作って壊して遊んでいたいのです
心に色塗って洗ってまた塗って
遊ぶことをやめてしまいたくはないのです
いつか生まれた土へと笑って帰れるように…
消せない解答欄の文字
いつもそう解答用紙の解答欄は
最初から決められていて
本当の答えでは無い答えを
書き込んでいたりするのです
あらかじめ用意された
解答に対する問いかけは
とても息が窮屈で退屈なものだけど
それでも糸を繋げば
安定したような気持ちになって
今夜も眠りにつけるとゆうのだろうか
違和感の消えない言葉をはめ込むくらいなら
いっそ空白のまま提出した方が
誠実であるようなものだけど
あなたは沈黙を嫌って
あたしは覗かれることを恐れて
一度書いた文字を消すことが怖くて
今日も知らないふりして笑うの?
そしてまた気づかないふりして
去ってしまうんだいつも
うめあわせの解答欄の文字を
消し去ることが出来ないままに
意味を無くして只の音と化してゆく言葉達は
消化されずに宙に浮かんで
ずっとそこに取り残されたまま
結局何も伝わらぬままで
うそまみれ
嘘つかないで 隠さないで
欲しいものは欲しいと言えたらいいのに
無理しないで 我慢しないで
いらぬものはいらぬと言えたらいいのに
好きと嫌いがごちゃ混ぜになって
表と裏が裏返って
私は私を掴めないまま
年を重ねて自分の色が
分からなくなってしまいました
それと同時にあの子の顔もぼやけてしまうんだいつも
きみの名前が思い出せないのです
あの日優しさで差し出された
甘いお菓子が奥歯にしみる
無理矢理詰め込まれた言葉で
息が出来ない私は
もうじき窒息してしまいそうです
だから今すぐ吐き出さなくちゃ
呑み込んだふりしても早く吐き出さなくちゃ
消化できない言葉の破片が胸を刺す
痛い痛いとがったものは
食べるふりしてもちゃんと吐き出さなくちゃ
どうか私にこの身体を蝕む思考を取り除く
薬があるならばわけて下さい
熟したものは甘くてとても美味しいというけれど
そのまま干涸びてしまってはいけないのでしょう
腐るそのまえにどうかこの実を食してほしい
落下してゆくこの実が地面に叩き付けられて
はじけ飛んでしまうその前に…
縫い閉じられた絵本の秘密
頭の中にはいつだって名前も知らない女の子が
瞬きして上目づかい頬染めて笑い
伏し目がちに目をそらして誘うように逃げる
あたしはあの子の虜になって
気づけばいつも追いかけっこ
今あの子は何処に姿消したんだろう?
足跡追って 森に迷って
見つからないよ でも降参はなしよ
あの子は今湯気となって消えたの?
思い出が泡となって逃げたの?
いつまでも裸足でこうやって
土の感触ふみしめながら
一緒に遊んでいたかったのに
もうあの子に会えないならと成長を拒んだ
あの日出口を縫い合わせて
きみを閉じ込めてしまえば良かったのにね
けれどのびてゆく骨の音が
時が経ったとゆうことあたしに教えてくれました
あの日遊んだ小さなきみが
空想の世界へと帰って来てくれることは
きっともう無いのでしょう
大きくなったあたしのまだ小さな心臓に
白く大きな穴ぼこ残して
消えた娘の残像が
脳みそで今もなお揺れているのに…
痛く優しく冷たい嘘
優しいふりした介護ならいらぬ
笑ったようなふりしていても
のちのち涙が出るんです
ひとりでゆきます最後まで
散った花ならこの手でちゃんと
土へと帰すから
傘などいらぬ雨降りの夜に
それでも涙が出るんです
春を迎えた小鳥が笑う
土に埋もれた私の姿
それでも嘘ならいらぬのです
さようなら さようなら
はじめましてでまた会いましょう
↓・up・↓07.10.13
戦地の果て
流れには乗れなかった
行列にはならべなかった
あなたの言う言葉の意味が解らなかったの
押し付けられる正しさが苦しかったの
右ヘならうだけの行進は嫌いだもの
只好きなものに触れたかっただけよ
只嫌いなものが許せなかったの
生まれた頃のように笑いたかったの
生まれた頃のように泣きたかったの
只それだけなのに
たくさん壊して たくさんふさいで
たくさんねじれて
最初の最初を忘れてしまうんだ
敵だとか味方だとか
正しいとか間違いとか
ふさいだり傷つけたり
欲しいものはそんなんじゃないのに
触れられない 満たされない
届かない 分かり合えない
大事なもの何処かでいつからか
落としたまま
断絶では無く 新興ではなく
傷つけあうだけの戦いなど欲しくはなかった
戦いたくなどはなかった
戦いたくなどはなかった
戦いたくなどはなかった
赤い眼の兎
空想の中で遊んだうさぎが
ある日現実の世界に紛れこんで来て
あたしに話しかける
「なんで空は青いの?」
「なんで今日はこんなに寒いの?」
「明日はちゃんと晴れるのかな?」
あの日夢で遊んだうさぎよ
どうか言葉をもたないで
この世の垢に染まらないで
早く元いた場所へ帰って
また一緒に遊びたいよ
出口の縫い目を塞がなきゃ…
入口にしっかり鍵かけて
あのこをこの世界から守らなきゃ…
現実に染み込む空想の色
空想に入り込む現実の色
そのせいで夢の中まで汚れてしまう
「良い子のお面がはがれないの?」
「だからそれを守る為に平気で人に傷をつけるの?」
「守りたいものは一体どれなの?」
「あなたはだぁれ?」
「だぁれ?」「だぁれ?」「だぁれ?」
赤い目をしたうさぎが笑う
背中合わせの夢と現実が
はなればなれになって
もう重なることは無いのですか?
あの日消えてしまったあのこには
もう夢の中では会えないのかな…
土へ帰る日
戦いの印を右手に
戦闘の意思をかかげた
旗はもう泥まみれだ
手足の長い虫の行列
そこに息の音がきこえる
固い四角のコンクリート
冷たい肌触り
呼吸の音がきこえない
今口の中にへばりつく
灰の色した砂を噛めよ
片目を瞑れば見えてくるもの
両目を開ければ入り込む色
ぶれる世界 揺れる音
消えないで息の音
雨の日が続いて
退屈にお腹が空いたなら
帰っておいでよ土の中
古い靴を脱ぎ捨て
また裸足で大地を踊れるように
こんな汚れた空気の街で
生まれた頃の心臓の音は
今もちゃんときこえていますか?
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